潤慶BD夢
たとえば〜シリーズ 続編(あれ、いつの間にシリーズ化?(笑))
いちおう読んでなくても話は通る、筈・・・?(オイ)







数日前から連絡がつかない。どこ行っちゃってんの、さんってば!!





たとえばこんなサプライズ






韓国から日本に、英士の家に向かう途中に出会った女の子。
道端にリンゴをぶちまけて、あわあわとしている様が面白くて一目惚れした。
こんな事を言うと、本気だとは取られないかもしれないけど、俺は本気なんだよ?

そんな自分の想いが伝わったのか、晴れて恋人同士になった俺達だけど、遠距離だから辛いものがある。
会いたい時に会えなくて、国の間を流れる海の水がこれほど憎いと思った事はないよ。
飛行機で飛べばすぐに着く距離だけど、好きな人の近くに居られない事が酷く辛い。
電話でも手紙でも、連絡手段はあるけれど、やっぱり手の届く場所に居たい。

傍に居たい・・・・・・

だからこそ、こまめに連絡を取って少しでも近くに感じられるように、と思っているのに。



「何で電話に出ないかなあ!」

「ど、どーした、ユン?」

「んあ?ああ、何でもないよ、ドハン」



いけないいけない。思わず声に出しちゃってたよ。
練習後のロッカールームで、さんが電話に出てくれないから、ちょっと自分を見失ってた。
好きな人の声を聞けない事が、こんなに自分を不安にさせるなんて思わなかったんだ。
たかが数日、それも1日2日くらいで酷く不安なんだ。

今までは電話をすれば必ず出てくれていて、こんな事は初めてだ。
一体どうしたんだろう・・・・・・・・・・・
「何かあったのかな」「俺の事が嫌になっちゃった?」
そんな後ろ向きな考えばかりが頭を巡る。



「っあーーー!!こんなの俺らしくないじゃん!」



ガシガシと頭を掻き毟って叫んで、ハっと気が付いた。
ヤベ、まだ皆居たんだっけ。



「ユン?本当にどうした?」

「はは、ごめん。本当何でもないんだ。じゃ、お先ー」



チームメイト達に問い詰められる前に、すたこらとロッカールームから逃げ出す。
こんな気持ちを他の奴等に知られたくない。



「あ〜あ、みっともないなあ、俺・・・・・・」



たかが恋愛、されど恋愛・・・・・・まさか俺がこんなに振り回されるなんてね。



「さすがさん、ってね。俺が惚れる人だもん、仕方無いかー」



コロコロと表情の変わる愛しい人の顔を思い浮かべて、くすくすと笑う。
一度思い浮かべたら、また不安が込み上げてきた。
さんの従姉弟の一馬なら知っているだろうか?さんが今何をしているのか聞いてみようか?



「・・・・・・・・やめた」



一馬にさんの事を聞くのは何か癪だ。
だって、余計に距離を感じてしまうじゃないか。
いつだって手の届く距離にいるのは一馬たちで、アイツらから聞いて苛立つ自分を、い とも簡単に想像出来てしまったから。



「うわ、俺ガキみたい。独占欲強かったんだな・・・」



ひとりの人の存在が、自分自身を変えていく。
以前までの自分はこんなじゃなかったのに、もっと余裕を持っていられたのに。
だけど、こんな自分も悪くない、と思えたりもするんだ。
変わっていく自分も好きかも、なんて笑えてきちゃうよね。

それに今日は自分の誕生日。
だからってわけじゃないけど・・・・・・いや、だからこそ、か。声が聞きたいんだ。



「何で出てくれないんだろ」



ひとり呟きながら、携帯のボタンを押してもう一度電話を掛けてみる。
聞こえてくるのは無機質な音ばかりで、しばらく経つと留守電に切り替わってしまう。
留守電に言葉を残すのも憚られて、そのままプツっと電話を切った。
ぎゅうと携帯を握り締めてから、乱暴にポケットの中に押し込む。

後で、また後で掛けてみよう。それで出なかったら・・・自分が会いに行けばいい。
うだうだとひとりで考え込むより、その方が自分らしい。



「よっし!頑張れ、俺!」



またも自分らしくない事をしてしまった。
呟いて気合を入れ直すなんて事、今までした事なんかなかったのに。



「惚れこんでるなあ・・・・・・」



自嘲気味に笑って、家への道を歩き出す。
大勢の人でごった返す道を、人の波を避けながら歩いていく。

と、ふと目に入ったものに驚いて、バっと振り返った。
視線の先に見えるものを凝視して、呆然と立ち竦んでしまった。



「なん、で・・・・・・」

「ありゃ、見つかっちゃったー。ちぇ、劇的な再会を目論んでたのになー」



会いたくて会いたくて、せめて声だけでも聞きたいと思っていた人が目の前に居る。
信じられなくて、ただ呆然と自分に近寄ってくる人を見つめた。



「久しぶり、潤君」

さん・・・何でこんなとこに・・・?」

「へへ、前は私が驚かされたからさ、今度は私が驚かせに来たの」



笑ってそんな事を言うさんの言葉を理解する前に、衝動的に身体が動いた。
目の前の存在を、ただ確かめたかったんだ。



「うきゃ!?ゆゆ潤君、どうしたの!?」

「ん・・・ごめん、ちょっとこのままで居て」



ぎゅうと強く抱き締めて、肩にコツンと頭を乗せれば、ふわりと胸の中が暖かくなる。
愛しい人が腕の中にいる。
それだけで安心してしまって、今までの不安な気持ちなど吹っ飛んでしまった。



「え、と・・・潤君。すんごい注目集めちゃってるんだけど」



ああ、そういえばまだここは大通りの真ん中だっけ。
だけど、周りの人の事なんて知ったこっちゃない。
そうは思うけど、ついと顔を上げて見たさんの顔が真っ赤に染まって、恥ずかしいと全身で表していたから、笑って手を引っ張って歩き出す。



「もう。ちょっとは場所を考えて行動してよね!」

「別にあれくらいいいじゃん。気にしなきゃいいんだよ」

「そんなの無理!」



即答されて、ははっと笑う。
繋がった手の先から、だんだんと暖かくなってきて、これだけの事で幸せを感じる自分に笑いが止まらなくなった。



「潤君、笑いすぎー!」

「ははっ、ごめん。さんを笑ってるんじゃないよ?」

「え?じゃあ何に笑ってるの?」

「自分に、ね。俺も結構単純だなあって」

「・・・意味分かんない」

「うん、分からなくてもいいんだよ」

「ひとりで納得するなー!」



怒るさんにまた笑って、思う存分笑ってやった。
ちょっとテンションが上がってるのかもしれないな。
こんな言葉の掛け合いが面白くて楽しくて。ずっとこのまま一緒に居たい、とそう思う。



「ね、潤君」

「ん?何?」

「何で私がここに居るのかって、理由聞かないの?」

「何、聞いてほしいの?」

「ぶー、意地悪な言い方ー」

「あはは、拗ねないでよ。理由なんか聞かなくても、ここにさんが居る事が嬉しいから。聞かなくてもいいんだよ」



そう言えば、さんはボンと顔を真っ赤にした。
あ、可愛い。



「たらし!やっぱ潤君たらしだよ!」

「酷いなあ。さん限定だって」

「そういう事をさらっと言っちゃうからでしょー!?もうもう!ひとりで照れてる私が馬鹿みたい!」

「そんな事ないでしょ」

「ある!」

「ないって」

「あるもん!」

「もう、頑固だなあ」



くすくすと笑っていると、余計にぷくっと膨れてしまった。
そんなさんの態度にも愛しさが込み上げる。こういうとこに惚れたんだもんな。



「ね、さん」

「え?」



名前を呼んで、ひょいと顔をあげたところにチョンと軽くキスをする。



「っ〜〜!?ななな・・・っ、こんなとこで何すんのよー!」

「ん、したかったから、かな?」

「かな?じゃない!吃驚させに来たのに私の方が吃驚しちゃってるじゃん!」

「俺だって吃驚したよ?」

「そんな余裕ぶってるくせに、説得力無いよ。潤君」



まだ拗ねたままぶちぶちと愚痴るくせに、手を強く握り返してくれるから、嬉しくなる。
あんまり怒らせると、後で大変かな。



「ね、さん。俺今日誕生日なんだ」

「あ!自分で言わないでよ!私から言おうと思ってたのにー!」

「だってさん言ってくれないんだもん」

「言う前に潤君が私を驚かす事ばっかするから・・・!」

「うん、ごめん、俺が悪かったよ。誕生日にこんな言い合いばっかりしたくないな、俺」



そんな事を言えば、さんも同じ事を思ったのか、ぐっと口を噤んだ。
ひとつ深呼吸をしたかと思うと、耳元でボソっと欲しかった言葉をくれた。



「潤君、お誕生日おめでとう」





誕生日に驚かせようだなんて、可愛い事を考えた愛しい人。
不安になったりもしたけど、こんなサプライズなら俺は大歓迎だよ。







わーいvユンお誕生日おめでとーうv
何とか間に合いました。良かったーv
何となく「たとえば〜」の2人で書きたくなったんで、思わず書いちゃいました☆
別人だけどね、ユンが・・・フフフ(遠い目)
もっと余裕を持って自信満々なのがユンなのにー!ムキー!
ま、ユンも人の子だったって事で。(何、その締め方!)

とにかく、ハピハピバースデーイvお祝いの気持ちだけは込めまくって!(オイ)
下にスクロールでちょっとオマケ(笑)


























さん、劇的な再会ってどうやってするつもりだったの?」

「ん?潤君の家の前で待ってようかなって」

「俺の家の場所知ってるの?」

「英士君に教えてもらったもん」

「で、ヨンサが書いた住所は日本語でもさ、こっちでの韓国語の住所読めるの?」

「・・・・・・・・・・・あ”」



そんな抜けてるとこも好きだよ。
つか・・・マジ偶然会えて良かった。危なっかしい人だな、本当!



「抜けてるさんにはおしおきが必要だよね♪」

「ええ!?何それ!?」

「ホテル取ってるの?」

「え、うん、取ったけど・・・」

「じゃあ、そこに行こうか」

「なな何で!?」

「ん?おしおきするからv」

「おしおきって何!?ホテルで何する気ー!?」

「する事はひとつしか無いじゃん。ね?」

「ね?じゃないぃ〜〜!」



ちょっとお説教するだけなんだけどな。
そんな期待されちゃってるなら実行しちゃおうかな?




☆おそまつでした!☆
・・・・・・・・何で最後にそっち方向で落とすかな、私(爆)

 
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