とらわれ悩みの症状と改善法


(症状の具体的な解説と改善方法について)

<概要>

とらわれ悩みの症状は下記にまとめたような形で現れることが多いものです。

ただ、これらの症状の現れ方は人によって千差万別ですが、適切な対応をしていけば抗うつ剤(SSRIなど)や抗不安薬といった薬を飲まなくても充分、改善してくるものなのです。

しかし、今はアメリカの影響を受けてとらわれ悩みを薬で治そうとする傾向が強くなっているように思いますが、この方向では根本的な治療にはならないと思います。

これはとらわれ悩みが、もともとドーパミンなどの脳内の異常から来る病気ではないからなのです。

神経質性格という内的要因を持った人が、気分や症状を自分の意志の力で変えられるといった誤った認識に引きずられ、マイナスの行動を繰り返すことで起こるようになった、マイナスの癖から来る症状だからなのです。

つまり、とらわれ悩みはタバコを吸ったり、お酒を飲む癖がついている状態と同じようなものだと言って良いと思います。

ですから、いくらSSRIや抗不安薬などの薬によってとらわれ悩みの症状を表面的に押さえ込んだとしても、この元になっているマイナスの癖が直らない限り、根本的な改善には結びつかないのです。

しかし、とらわれ悩みは森田理論の学習によってマイナスの癖が直ることで、充分、改善し、また克服していくことが可能だと言えるのです。


<とらわれ悩みの主な症状は、下記の12種類になります。>

・電車や車、隣の家の音といった雑音が気になり勉強などに集中できない。(雑音怖がり
・学校や職場で人の物を盗んだと疑われるのではないかと心配になる。(被害怖がり
・高いビルやジェットコースターなど高い所に上れない。(高所怖がり
・何度、手を洗っても汚れが取れないように感じてしまい気がすまない。(不潔強迫
・13日の金曜日や、4とか9という数字など、縁起の悪いことが気になってしまう。(縁起強迫
・自分が人を傷つけたり、危害を加えるのではないかと不安になる。(加害怖がり
・針や鉛筆など先の尖った物を見ると、理由は分からないけれど恐くなってしまう。(先端怖がり
・ガスや水道の元栓や戸締まりなどを何回も見直してしまう。(不完全強迫
・自分がガンやエイズなどの命に関わるような病気ではないかと不安になる。(疾病強迫
・大きな地震が来るのではないかと不安を感じてしまう。(地震強迫
・自分の容姿が不細工だと感じ劣等感を持ってしまう。(醜形怖がり
・人と話している時に顔がこわばったり、引きつったりする。(表情怖がり



<改善方法>

先ほども書きましたが、とらわれ悩みを根本的に改善していくためには薬に頼るだけではなく森田理論の学習などが大切になってくると思います。

つまり、森田理論の学習などをしていく中で、とらわれ悩みの根本原因であるマイナスの癖が新しいプラスの癖がつくことで直ってきて、初めて根本的に改善してくると言って良いと思います。

しかし、このためには、数ヶ月とか1年といった時間が必要になってくるものなのです。

つまり、とらわれ悩みは薬を飲んだり、何かの処置をしてもらえれば、これですぐにパッと治るというものではないのです。

森田理論の考え方に沿って目的本位の行動を繰り返していく中でプラスの癖がついてくると、良くなったり後戻りしたりを繰り返しながらも、少しずつ改善してくるということなのです。

今はとらわれ悩みというと、うつ病や統合失調症などの精神的な病気と同じように扱われていますが、森田理論の立場から考えれば、これらの精神的な病気とは全く異なり、単にマイナスの癖が身に付いている状態に過ぎないのです。

ですから、脳とか神経には異常がないと言えるのです。

そして、だからこそ、森田理論の学習をしていく中で新しいプラスの癖がついてくることで、これに比例してマイナスの癖が直り、この結果として症状が改善してくるということになるのです。



参照サイト:強迫性障害(薬なしでの克服)

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最終更新日 2019.07.13
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